基礎工事
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根切り
地盤改良を終え、水盛り遣り方で建物の位置を出したら、いよいよ基礎工事です。
左の写真が、根切りの様子です。
建物の基礎を作るために地面を掘削していきます。
後に打設するコンクリート基礎の形に合わせて、掘っていきます。
砕石地業
砕石敷き状況ランマーでの均し状況
次に、根切りで掘ったところに砕石を敷詰め、ランマーで突き固める、砕石地業を行います。
砕石とは、砕いた石のように角が尖っている砂利の事で、
ランマーは、エンジンを利用した上下動の衝撃によって地盤を締め固める機械のことです(右図)
締め固めることで、地盤の支持力を増大させることができます。
捨てコンクリート打ち
砕石を敷詰めたら、均しコンクリート(捨てコンクリート)を打設していきます。
均しコンクリートは砕石の上2~3cmの厚みでコンクリートを打つことです。
均しコンは、後に配筋する際に墨出しを正確に行うためや、鉄筋が地面に直接触れないように行うものであり、均しコンによって耐久性があがるものではありません。
防湿フィルム
均しコンクリートの上に防湿フィルムを敷詰めます。床下全てに敷くことが多いです。
水蒸気を通さないポリエチレンや、アルム圧着フィルムなどで、
厚さ0.1mmもしくは0.15mmが使用されます。
防湿フィルムは壁内への水蒸気流入を防いで結露を防いでくれます。
基礎配筋
基礎配筋も、建物を支える大切な工程です。
配筋を行う前に墨出しをします。
墨出しは、配筋工事の基準となる線をコンクリートの上に示すことです。
墨出しをした後配筋工事を行います。配筋は、基礎の底→基礎の立上り部分の順で行います。
鉄筋と鉄筋は結束線で結んで動かないように固定します。
そうすることで次にコンクリートを打設するときに鉄筋がずれにくくなります。
コンクリート打設
いよいよ基礎コンクリートの打設です。
基礎コンクリートも配筋と同様に、底盤部分と立上り部分の2回に分けて打設します。
コンクリートを打設するために、遣り方の水糸などを基にして型枠を設置していきます。
型枠ができたらコンクリートを打設します。
コンクリートが運ばれてきたら、検査をします。異常がなければ型枠へ打設していきます。
終わったらコテなどを使用してコンクリートの表面を平滑にする、均し作業を行います。
均し作業をすることでコンクリートのひび割れを防ぐことができます。
その後養生して乾燥させ、アンカーボルトを取り付けます。
アンカーボルトは基礎コンクリートと柱をつなぐために必要なもので、鉄筋に結束線で固定します。